黒田総裁の教科書的発言

黒田総裁は本日「長期金利のボラティリティ放置しない◇引き続き長期金利に強力な低下圧力を加える(ロイター)」と述べたようです。これだけの株下落ですから、日銀総裁としても”教科書的発言”をするしかなかったと言えます。

同時に、先日の金融学会の話を修正する意図が感じられます。これを受け、市場としても(下方向へ向きかけていた流れに)一服感が出るように思います。

ただ、金融学会の話の方を「本音」とみるでしょうから、今後の金融政策運営は難しいと思われます。

これが「インフレターゲット」の怖さといえます。たとえ「2%」を日銀が容認したとしても、そのターゲット水準を超えると考えられる指標が出れば、実際の物価水準がターゲットになっていなくても日銀は引き締めに転じる可能性のあることくらいは市場関係者は知っています。

「今回は違う」という機運があったので、「そのような(つまり、引き締めに転じない)総裁もいるのかな」と思っていたが、やはり黒田さんも“普通の総裁なのだ”と感じ始めているのが、相場に現れているものと思います。

本日の発言は「あくまでも長期金利の上昇は食い止める」という意思表示ですから、市場関係者も素直に好感する可能性がありますが、「本音はちがうな」と思ってしまった以上、不信感は容易に払しょくできないでしょうね。

takuom について

高崎商科大学 商学部/大学院商学研究科 教授、早稲田大学 理工学研究所 客員研究員/エコノミスト/大学教員/金融・ファイナンス、経済統計、非営利事業、環境政策/天然住宅バンク理事【著書】銀行システムの仕組みと理論(単著)、おカネが変われば世界も変わる(共著) 【お願い】執筆、講演等のご依頼は下記(メール)まで。メール:tkmaeda1963@4月@gmail.com(但し、実際に送信する際には「@4月@」を「@」に変更してください)
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