為替介入期待が高まっていますが・・・

77円/ドル*に入り、そろそろ為替介入に対する期待(?)が高まってきていますが、現状、たとえ実施しても効果は限定的であり、急速ではあるものの、現時点の円高傾向を止めることは難しいと思います。

*円レートの過去の最高値が76.25円/ドル。

今の“円高”は、ドルやユーロが売られているための相対的な現象なので、ここで円を供給(為替介入)したとしても、それで需給関係から円が安くなるとは限りません。

そもそも現在は、通貨としての「量」の問題ではなく、「質」の問題であり、「質」の面で(特に米国政府が)根本的な対策が打たれない限り、「質」として安定している円を、あえて売る行動にはならないと思います。

ここで「円は質が高い」と言っているように見えますが、そうではなく、ドルやユーロの「質」に対する問題が市場で話題になっているために、相対的に「質が高いようにみえる」だけであることには注意が必要です。為替の場合、通貨を売るためには「買う側の通貨」が必要になるので、それが“円“というだけなのです。

とはいえ、重要なのは「市場で話題になっている」ということあり、絶対基準としての「質」を考慮して“円高”になっているわけではないので、政府等が云々してみても、それによって為替レートを動かすことはないということです。

以上から、円の供給を増やしてみても、“今”時点の為替レートを云々することはできないと考えています。

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takuom について

高崎商科大学 商学部/大学院商学研究科 教授、早稲田大学 理工学研究所 客員研究員/エコノミスト/大学教員/金融・ファイナンス、経済統計、非営利事業、環境政策/天然住宅バンク理事【著書】銀行システムの仕組みと理論(単著)、おカネが変われば世界も変わる(共著) 【お願い】執筆、講演等のご依頼は下記(メール)まで。メール:tkmaeda1963@4月@gmail.com(但し、実際に送信する際には「@4月@」を「@」に変更してください)
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