価格競争力って何?!

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   ブレークスルー経済学 by T.Maeda
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『価格競争力って何?!』

モノやサービスの供給は、企業部門が中心となって行います。

企業がモノなどを供給するのは、それによって「利益」を得るためです。したがって、合理的な企業は「利益が最大化される」ように行動するものと考えられています。

利益=売上-費用・・・(1)

ここで(1)式の「売上」は「価格(P)×数量(Y)」です。費用として「賃金」を考えた場合、「費用=1人あたり賃金(W)×人数(N)」ということになります(資本財は一定とします)。

以上から、「1人あたりの利益」を考えた場合、「1人あたり売上(マイナス)1人当たり賃金」ということになります。

そして、「1人あたり売上」とは「価格(P)」に「1人で生み出すことの出来る数量(ΔY/ΔN)」を掛けたものになることがわかります(ここで「Δ」があるのは1人に限定したことを示していると考えてください)。

この「1人で生み出すことの出来る数量(ΔY/ΔN)」のことを「労働生産性」といいます。

したがって、「1人あたりの利益」は「価格×労働生産性(マイナス)1人当たり賃金」ということになります。

そして、企業は「1人あたりの利益」を最大にするように行動することになります。

そのためには、売上(価格×労働生産性)に見合うように費用(1人当たり賃金)を決定することになるので、「価格×労働生産性=1人当たり賃金」になると考えられます。

この「価格×労働生産性=1人当たり賃金」のうち、「価格(P)」は企業自体では決めることの出来ない(独占企業でないと市場価格の支配権を握れないので、一般の企業は市場価格を独自で決定できないと考えられています)とした場合、以下のことがわかります。

・賃金が高い場合、労働生産性が同じとき、そこから生み出されるモノなどの「価格(P)」も高くしないといけません。

・労働生産性が高い場合、賃金が同じ時、そこから生み出されるモノなどの「価格(P)」を低くすることが可能です。

このように「価格(P)」というものは「労働生産性」や「賃金」に影響を受けることがわかります。

また、一般に商品やサービスは「価格(P)」が低いほどよく売れるはずですから、「労働生産性が高いほど」または「賃金が低いほど」、他社に比べて有利になります。

このように「価格を下げることができる(できない)」という場合、他社に比べて有利(不利)に戦うことになるので、そのような企業のことを「価格競争力がある(ない)」というのです。

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takuom について

高崎商科大学 商学部/大学院商学研究科 教授、早稲田大学 理工学研究所 客員研究員/エコノミスト/大学教員/金融・ファイナンス、経済統計、非営利事業、環境政策/天然住宅バンク理事【著書】銀行システムの仕組みと理論(単著)、おカネが変われば世界も変わる(共著) 【お願い】執筆、講演等のご依頼は下記(メール)まで。メール:tkmaeda1963@4月@gmail.com(但し、実際に送信する際には「@4月@」を「@」に変更してください)
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